熟年離婚予備軍のあなたはご存知でしょうか。
現在、離婚する5組に1組が、20年以上一緒に過ごした夫婦の離婚、「熟年離婚」だという事を。
そして、熟年離婚においては妻から離婚を切り出すケースが圧倒的に多いとの事。
これは、2007年度から年金分割制度が変わり、婚姻期間中に夫がおさめてきた年金の最大2分の1を妻がもらえるようになったことも関係してるようですが、長年不満を抱えていた妻が、子どもの自立などをきっかけに離婚を決意するというパターンが多いで。
想像してみてください。
子供たちは皆独り立ちし、自分は定年まであとわずか、これから妻と二人きりの生活が始まろうとした矢先、離婚を切り出される…妻には迷惑をかけてきた分、二人で趣味や旅行を楽しもうとした矢先にです。
ここで妻に捨てらてしまっては、老後はどうすればいいのでしょう?
熟年離婚をした夫にありがちなパターンが、今まで仕事一本だったので、料理や家事を全て妻に任せっきり。
その為、離婚後の食事が外食ばかりになっしまい、また妻に「飲み過ぎ」と言われることもないので、アルコールに依存してしまったりして、健康状態を害してしまう。
もし、病気にでもなってしまったら…誰に面倒を見てもらいます?
やはり、長年連れ添った妻が一番です。別れるべきではないんです。
「うちのやつに限ってはそんなことは絶対にない。うちの家庭は絶対大丈夫。」
はい、誰しもが思うんです。そして妻から離婚を切り出されてから初めて「まさか…こんなはずでは…」となってしまうんです。
熟年離婚を避けるには若いうちからの行動にかかってます。
熟年離婚の原因と熟年離婚されない方法を見ていきましょう。

Contents
熟年離婚は妻から!「熟年離婚の原因」とは

ここでは熟年離婚の原因で多いものをまとめてみました。当てはまる項目がないかチェックしてみてください。
1.夫婦の会話が無い
結婚当初はどんなことでも話し合っていたに違いありませんが、長年連れ添っていくうちに会話が無くなり、夫婦のコミュニケーションが全く無い状態になってしまう。夫はその状態が当たり前のように錯覚しているが、妻の方が孤独に耐え切れなくなり、離婚を切り出す。
この場合、普段からのコミュニケーションが無いので、妻の不満に夫も気づいてやれず、夫が気づいた時にはもう手遅れ、妻の意思は固く離婚するしか無い状態になっている事が多いです。
2.暴力・モラハラ
団塊の世代の男性に多い「妻は夫の一歩後ろを歩く」的な考えの夫がエスカレートすると「誰のおかげで飯が食えているんだ」的なモラハラ発言になり、さらにエスカレートし暴力を振るうようになる。
妻を自分の所有物か何かだと思い込み、家政婦のように扱い、傷つける。
暴力までは無いにしても、妻は傷つけられたモラハラ的な発言はいつまでも覚えているものです。
3.子供の独り立ち
普段から夫に対して不満があったが「子供がいるから、子供のことを考えると…」と子供が防御壁になり、思い切った行動を取れなかった妻がいざ行動に出てしまうパターンです。
4.不倫・浮気
一般的な離婚事由になりますが、熟年離婚の場合だと夫の浮気・不倫を我慢し続けてきた妻の我慢の限界で離婚を切り出すパターンです。「仏の顔も三度まで」という事です。
5.親の介護
自分の親の介護ならまだしも、夫の親の介護となると耐えられなくなるものです。
ましてや夫の方でも「俺の親を介護するのは当たり前だ」みたいな態度でいられると、ますます夫婦関係が耐えがたきものとなり、離婚を選択するのです。
6.社会復帰・自立
専業主婦が子育てなどがひと段落したタイミングで社会復帰し、自分でお金を稼ぐようになり、お金の部分で夫に依存する必要がなくなって、夫と暮らすよりもより良い生活があると、離婚するパターンです。
7.退職金
一言で言うとお金目当て、つまり夫が定年を迎え退職金が入ってから、財産分与を受け財産を確保しての離婚です。
専業主婦ですと離婚するにしてもお金に不安があるわけで、なかなか離婚へ踏み出せないのを退職金で解決するという、女性ならではのしたたかなやり方ですね。
「熟年離婚されない方法」とは

近い将来、熟年離婚しない為にはどうすればいいでしょう?
熟年離婚の原因をいろいろ見てきましたが、ポイントは「妻の不満を気づいてあげる」事です。
離婚を切り出してくる妻は突然離婚したくなったわけではなく、長年我慢して我慢して耐え忍んだ結果、自ら離婚を切り出してきたのです。
「子どもの独り立ち」「退職金」、中にはタイミングだけを待っていた妻もいますが、基本はずっと我慢してたという事。
ではどうしたら妻が不満に思っている事、我慢している事に気づいてあげれるでしょうか。
それは「両方向のコミュニケーション」を取る事です。
「妻の不満に気づいてあげれない」=「一方通行のコミュニケーション」になっています。
どういうことかと言うと、一方の「当たり前」を相手に押し付けてしまっているという事。
例えば、
- 「男は外に働きに出て、女は家庭を守るもの」
- 「俺の親、親戚を大事にするのは当然」
- 「子育ては妻の仕事」
- 「朝、俺より早く起きて朝ごはんを作る」
…これってあなたにとって妻がやって当たり前の事かもしれませんが、妻からしてみれば全然やって当たり前じゃ無いという事です。
朝ごはん用意してくれる妻に、あなたは当たり前の事だから「ありがとう」の一言も無かったとします。妻からしてみればせっかく早起きしてご飯を用意してるのに「ありがとう」の一つも言ってもらえないなんて、それは不満ですよ。
結局、このような一方通行のコミュニケーションが引き起こす「不満」により、そのうち会話もなくなり、全くコミュニケーションが取れなくなっていくのです。
ですので、妻がしてくれる事に対して、何事も「当たり前」と思わず、感謝の気持ちを表すようにしましょう。「ありがとう」と。
これを続ける事によって、コミュニケーションが両方向になっていくので、何かしらの不満や我慢している事があれば、すぐに察知することができるようになり、「ある日突然離婚」だなんて事は避けれられるのです。
まとめ

せっかく好きで結婚して、何十年も共に暮らし、嬉しい事も辛い事も共有して今日まで来たのに、人生終盤にさしかかって離婚なんて、これほど悲しい事はありません。
熟年離婚は絶対に避けましょう。
熟年離婚しない為には日々の積み重ねです。
妻がしてくれた事に対し「当たり前」と思わず、必ず「ありがとう」と言いましょう。
